2021年5月5日
豚肉の最低輸入量を合意
フィリピン政府は、豚肉の最低輸入量について、
25万4000トンに設定する事で合意しました。
(背景)
現在、フィリピンの豚肉の最低輸入量は5万4千トンに設定されています。
今年に入ってから、食料品の値段が上昇するなかで、
豚肉の価格も、400ペソ / kgまで上がりました。
そこで、2月に、ドゥテルテ大統領が、豚肉と豚肉加工品の価格上昇を制限する大統領令に署名し
・豚の足の部分やハムは270ペソ / kg
・豚バラ肉は300ペソ / kg
を超えてはいけない。と決めました。
しかし、価格上昇を抑えようとする政府に反対する卸業者や販売者は
豚肉の供給が減ってしまい、更に価格が上昇してしまいました。
そこで、次の一手として、
“豚肉と豚肉加工品の最低輸入量”を増やす事を考えました。
しかし、豚肉の輸入量が増えるという事は、
市場での豚肉価格の下落につながるため、
市民は歓迎するが、豚肉販売業者は、利益が減るために反対。という状況が発生していました。
(以上)
今回、政府側は、最低輸入量を40万4千トンに設定する事を提案していたが、
上院議長や一部の議員が猛反対。
政府と議員間で協議が続けられてきましたが、最終的に、
・最低輸入量を25万4千トンに設定
・関税を少し上げる
という事で、両者間で合意しました。
関税については、
ドゥテルテ大統領が、4月7日に、豚肉と豚肉加工品の輸入関税を下げる大統領令に署名してるが、
今回の合意により、大統領令を改定する事になります。
Liempo(豚バラ肉の炭焼き)の値段は下がるかな?