2021年5月13日
トランスジェンダーが、ビーチリゾートを訴えています
観光省は、リゾートの従業員と経営陣に対して提起されている”セクハラと差別待遇の苦情”に関して、
サマール島にあるリゾートを調査する予定です。
観光省は、
「我々は、観光業界全体で、差別撤廃、ジェンダー主流化を主導していて、
観光産業における、システム、方針、構造、プログラムや手続きのすべてにおいて、
どのようなジェンダーハラスメントも差別も認めないし、
ジェンダーに関する国内法に従っている。」
とコメントをしています。
非難の的になっているのは、サマール島にあるIsla Reta ビーチリゾートです。
Shannon Gonzaga(トランスジェンダー)は、Isla Retaビーチリゾートで、
女性用のシャワールームを使用希望したところ、
施設の管理者から、使用を断られた事に対して、リゾートを訴えています。
リゾート側は、
「”トランスジェンダーの女性用シャワールームの使用不可”はリゾートの方針であり、
また、これまで、そのような要望はなかった。」
と話しています。
Shannon Gonzagaをサポートしているフィリピン大学のBabaylanグループは、
リゾート側が掲げている方針そのものが差別だと言い、
トランスジェンダーの女性は“女性”だ。と強く訴えている。
また、今回の件、また、ほかの多くのケースもそうだが、
トランスジェンダーの人々は、トイレでハラスメントを受けているのが実情だ。と話しています。
今回の訴えのなかで、
フィリピンの多数のトランスジェンダーグループは
「リゾート側が発表したコメントは、
今回のトランスジェンダーハラスメントを、偏見や恥辱にあふれた言い方で、
正当化しようとしているが、
そもそも、基本的な人権や尊厳を侵害している。」
と訴えています。
フィリピンは、トランスジェンダーにおおらかだと思っていましたが、
たしかに、女性用のトイレやシャワールームの使用。という事については
リゾートだけでなく、いろいろな施設で頭の痛い問題かもしれないですね。