2021年5月25日
警察が、無実の18歳の少年を射殺
ヴァレンズエラ市で、警察が、違法な闘鶏場を急襲した際に、
18歳の自閉症の少年が撃たれてなくなりました。
亡くなった少年Edwin Arnigo(18)は、
警察の特別グループが、違法闘鶏の現場を急襲した際に、
Christopher Salcedoシニア巡査部長の拳銃を奪おうとして、
警察官ともみ合いになり、射殺されたと報告されています。
Rex Gatchalianヴァレンズエラ市長は、オンライン会見で、
「援助・介護を必要とする障害を抱えたEdwin Arnigoは、
自宅の外に立っていたと聞いている。
その時、違法闘鶏の現場を包囲した警察官に声を掛けられた後、
Christopher巡査部長ともみあいになり撃たれた。
そして、違法闘鶏の現場に連れていかれた。」
と話しています。
急襲作戦では、2人が逮捕され、闘鶏用の鶏と賭博に使用された1,340ペソが押収された。
警察のリポートによると、
急襲作戦に参加していた警察官の拳銃を、Edwin Arnigoが奪おうとした。となっているが、
誰が、拳銃を発射したかは、まだ、分かっていないようです。
しかし、Edwin Arnigoの家族は、
「Edwinの肩に手をまわして話しかけた巡査部長がEdwinを射殺した。」
と言っています。
Rex市長は、
「10代の少年が、急襲作戦に参加している警官の拳銃を奪う事はあり得ない」
また、家族の言葉を引用して
「Edwinは、警察を怖がっていた。」
と、インタビューで答えています。
また、Rex市長は、
NBI(国家捜査局)に対して、Edwin Arnigoの事件について、独立した調査をするよう依頼するとの事です。
Edwinが通っていた小学校のJoey Ann先生は、
「Edwinの暴力的な態度を見せたことがない。
しかも、彼は、警察だけでなく、学校の警備員も怖がっていたし、
クラスでは、自分から、何かをするような行動は見せた事がない」
と新聞記者に話しています。
時々、Edwin ArnigoのカウンセリングをしていたRomulos Estradaは
「彼は、走る事とジャンプする事に長けていて、パラリンピックの代表でもあった。
背の高さと軽い動きで、将来は、バスケットボールの選手としても期待されていた」
「警察から、Edwinが、警察の拳銃を奪おうとして争ったと聞いて、ショックだった。
ありえない。絶対に信じられない。」
と悔しがっています。
ヴァレンズエラ市の特別養護プログラムの担当者Ma. Teresita Panganは、
「Edwinは、自閉症と同時に、知的障害も抱えていた。」
と話した後に、
Edwinの障害を誹謗中傷するメディアに対して警告を発しました。
Guillermo Eleazar国家警察長官によると、
今回の件に関わったと思われるChristopher Salcedoシニア巡査部長と3人の警官は、
現在、国家警察の監視下に置かれているようです。
また、
「内部監察局に対して、この事件において、警官の過失があるかどうか調査をするように指示した。」
「イニシャルリポートでは、拳銃は、取っ組み合いが始まってから発射された。となっている。」
と述べています。
このニュース、他の記事では、家族の話として、
Edwin少年は、撃たれた後に、違法闘鶏の現場まで引きずられて連れていかれ、
その場で、シャツを脱がされ、上半身裸にされた状態で放置され、
家族が、病院に連れて行こうとしても、警察が、それを阻止したと書かれています。
さらに、警察は、自身の指紋がついていると思われる、Edwinのシャツを隠してしまったそうです。