②メリタ式

1908年に、ドイツのメリタ・ベンツ女史が、

“最愛の旦那様に、もっと手軽に美味しいコーヒーを飲ませたい。”という思いから考案されたドリップシステムです。

最初は、小さな穴をいくつか開けた真鍮製の容器にろ紙(フィルター)を使っていました。

melita.jpeg

ちなみに、これが、世界で最初のペーパー・ドリップシステムでした。


現在の「台形形状、1つ穴」にしたのは、彼女の息子のホルスト・ベンツです。

このドリッパーは、1つ穴であるため、

ドリッパーに注がれたお湯がドリッパーから落ちる速度が遅いため、

注がれたお湯は、長い時間、ドリッパー内に留まり、

コーヒー豆がお湯に浸かっているいる時間が長くなります。


味は、抽出時間が長くなると、しっかりとした濃い味になる傾向があります。



③カリタ式

ドリッパーの形状は、メリタ式と同じ台形です。

kalita dripper.jpg

メリタ式とカリタ式の大きな違いは2つ。

・抽出口

  カリタ式 3つ

  メリタ式 1つ

・内壁のリブ長さ

  カリタ式 ドリッパーの縁まで

  メリタ式 ドリッパーの中段あたりまで

カリタ式は、注いだお湯を、ドリッパーにとどめることなく、スムースに落としていきます。

抽出されたコーヒーの液体が同じスピードで落ちるため、

誰が作っても、安定した、同じ味のコーヒーを作る事が出来ます。

ドリッパーにお湯を注いで放置しておけるので、

時間の無い朝などには使い勝手が良いと言われています。

味は、注がれたお湯が豆に触れている時間が短くなるので、

余計な雑味成分を抽出しにくく、あっさりした味のコーヒーになる傾向があります。