2021年6月10日
路上で出産
ケソン市で、妊娠している女性が、
コロナのPCR検査を受けるお金がなかった事を理由に病院から追い払われ、
路上で子供を出産しました。
「旦那は、輸送関係の仕事をしているだけなので、P4,800のPCR検査費用なんて払えなかった。」
と女性は話しています。
女性をサポートするために、午前1時過ぎ頃に、民生委員のメンバーが到着した時、
女性は、かなり衰弱していました。
メンバーのMaria Ronessa Sernaさんは、
「帰宅途中に、呼び出されて、ここに来たが、子供が生まれる寸前でした。
女性が立ち上がった時には、すでに破水していて、動くのが困難でしたので、すぐに、車の中で横になりました。」
と話しています。
女性は、そのまま、民生委員のVANの車内で出産をしました。
出産後、女性は、
「緊急事態の時は、PCR検査を無しにして欲しい。
私たちのような市民には、対応が難しい。」
と話しています。
生まれてきた子供は、
出産をサポートしてくれた民生委員のメンバーにちなんで
Rainnerと名付けられ、ニックネームはTaskyとなりました。
Sernaは、女性の出産をサポートできて、ホッとしているが、
この女性のように、路上で出産する事に対しては心配が絶えないようです。
この女性は、路上での出産は2回目でした。
「路上や車の中には、出産に必要な機器が揃っていないので、
このように出産する事は、子供にとっても、母親にとっても、とても危険なことです。
そして、へその緒が感染する可能性もある。」
とSernaさんは話しています。
先週は、ブラカン州のサンタ・マリア町の女性が、
同様に、PCR検査が十分でない事を理由に拒否されて、路上で出産しました。
しかし、ロガシアーノ M. メルカード・メモリアル病院は、
女性が、急産になり始めたので、PCR検査に向かう途中だった。
また、女性の状態は、すぐに、担当のスタッフに報告され、女性は、産婦人科に運ばれている。」
と、(PCR検査ができなくて拒否されたのではない)と話しています。
保健省は、女性が既往症を持っていた可能性もあり、今回の状況を注視しています。同時に、
「PCRテストは、妊娠している本人、他の外来患者、そして、病院の関係者を守るために必要だ。」
と説明をしています。
また、保健省のDr. Paz Corrales局長は、
「PCR検査を受けるお金のない市民は、公立病院に行くと良い。
公立病院は、PCR検査の費用を請求しないし、出産をする女性のためにある。」
と言っています。
保健省は、
以前、ドゥケ大臣が、妊娠した女性を拒否しないように。と病院に指示をしている。
今回の件は、調査をする。と言っています。
ケソン市の市長は女性ですから、
もっと、女性に優しい市にして欲しいですね。