2021年6月14日

貨物船MV Titan 8号の火災で、引き続き、不明者を捜索中。


マニラ市トンド地区のDelpan港で発生した、

貨物船MV Titan8号の火災事故で、不明作業者の捜索が続いています。


行方不明になっているのは、港湾作業者のJuan Edmundさんで、

パラワン島のコロンに輸送される予定の石油を、

MV Titan 8号に積み込むために、

奥さん(Maria Victoria)と一緒に、土曜日の朝7時頃にDelpanの港に来ました。


Mariaさんは、溶接作業が続いていたので、時間通りに荷積み作業を開始する事ができなかった当時の状況について、

「私は、Juanに聞いたんです。なんで、そんなに長い時間、作業が開始できないのか?と。

 彼は、溶接作業が続いているので。と答えました。

 私は、近くには、石油やガソリンがたくさんあるけど、危なくないのか?と聞いたけど

 彼は“分からない”。と言っていました。」

MV tita8.jpg

とリポーターにこたえています。

「Juanが、船に積まれているドラム缶を確認のために、MV Titan 8に乗船した時、

船上で爆発が起き、それが、Juanを最後に見た時です。」

とMariaは付け足しました。

MV tita83.jpg

彼を探して、2日目になりました。

私の旦那(Juan)を見つけた人は、とにかく、私に連絡して欲しい。

何が辛いかって、海の中を含めて、何処にも彼が見つからない事です。

とMariaは訴えています。

現在、フィリピン消防庁が、この火災について調査中です。

MV tita84.jpg

初期調査では、爆発で発生した火は、水面に浮かんでいた可燃物に燃え広がったとの事。

Cid Vincent Manaig検察官は、

「爆発によって、ドラム缶に入っていた石油やガソリンが川に流れ込んだと思われるが、

 石油やガソリンは、水中に沈まずに、水面に浮かんでいたので、燃え移ってしまった。」

と説明しています。

MV tita85.jpg

同時に、沿岸警備隊は、引き続き、水面に浮かぶオイルの監視を続けています。

沿岸警備隊のRolando Punzalan Jr隊長は、

「川面のオイルは、昨日も先ほど、ほんの少しで、

 現地で監視している隊員からの情報では、太陽の熱で、簡単に消散するレベルだ。

 と報告を受けている。」

と話ています。

今回の火災で、

約100軒の家屋が影響を受け、10人程度がケガをしていて、

そのうち6人は、病院で治療を受けて回復に向かっている。

Sourced from Worker remains missing after MV Titan Fire