ドリップ用フィルター
ドリップ用コーヒーフィルターは、大きく分けて3種類の素材があります。
①ペーパーフィルター(紙)
ペーパーフィルターは、紙にコーヒーオイル(油脂分)が吸収されるため、
比較的すっきりしたコーヒーに仕上がるのが特徴と言われています。
>素材<
同じ「ペーパー」でも色々な種類があります。
●漂白フィルター(白色)
白いペーパーフィルター。
漂白された紙を使用したフィルターです。
●無漂白フィルター(茶色)
漂白はしないで、長時間水に浸した紙を使用したフィルターです。
人によっては、匂いが気になる。という人もいます。
無漂白フィルターを使用する場合は、コーヒー豆を入れる前に、
熱湯を流してあげれば、匂いは、ほとんどなくなります。
ペーパーフィルターは漂白派と無漂白派がいます。
どちらが良い。という事ではなく、どちらが好きか?で決めればよいと思います。
>形状<
フィルターの形状は、ドリッパーの形状に合わせて選びます。
●円錐型
主に、HARIO V60ドリッパーで使用されます。
●台形型
Melita製ドリッパーやKalita製ドリッパーで使用します。
●バスケット型
業務用で使用される事が多いですが、1杯、1杯作るコーヒーには使用する事はあまりないです。
②ネルフィルター(布フィルター)
フランネル(Flannel)と言われている柔らかく軽い毛織物で作った布フィルターです。
ネルフィルターを使うと、抽出されるコーヒー液の微粒子が、ネルの起毛面にとどまるために、
スムース(舌触りが滑らか)なコーヒーになると言われていて、
風味に雑味がなく、マイルドでクリアな味わいが楽しめます
日本の昔ながらの喫茶店で使用されているフィルターです。
洗浄して、繰り返し使用できることから、長期的に見れば経済的といえますが、
反面、お手入れの手間がかかります。
新品のネルフィルターを使用する時は、一度、煮沸をして、布の糊を落とし、
使用後(コーヒー抽出後)は、毎回、水洗いし、保管にも注意が必要です。
また、繰り返し使用可能ですが、布が目詰まりしてきたら交換時期です。
交換時期の判断は、コーヒーの液体がスムーズに流れなくなったり、
抽出に、いつもより時間がかかるな、と感じたら、交換時期になります。
③金ステンレスフィルター(金属フィルター)
コーヒーオイルがフィルターに吸着されることなく抽出されるので、
コーヒーそのものの香りや味わいが、よりダイレクトに味に反映されます。
また、水洗いが容易で、錆びないので衛生的です。
洗って繰り返し使えるため、ペーパーフィルターに比べて高価ですが、長い目で見ると経済的です。
ただし、ステンレスフィルターは、ペーパーやネルと比べて目が粗いため、
フィルターの目を通過したコーヒーの微粉も、一緒にカップに入ってきます。
コーヒーオイルなどの成分がフィルターで濾しとられることなく液体側へ混ざり、
コーヒーの持つ特徴を味わえる、強い風味が特徴のコーヒーになると言われています。
どのタイプのフィルターを使用する場合でも、”大きさ”は注意が必要です。
1杯しか淹れないのに、5杯用のフィルターを使用したり、
4杯淹れるために、1~2杯用のフィルターを使用したりすると、
ターゲットとしている抽出率を得られないために、美味しいコーヒーを作る事ができなくなります。
Himawari Coffeeは、Hario V60ドリッパーを使用して、コーヒーを淹れています。
是非、すっきりした、でも、奥の深い味わいのコーヒーをご賞味ください。